2013年7月31日水曜日

開催報告 6/8 筑波大学 地域医療カフェ

行脚プロジェクトスタッフの菅家です。
今回は、6月8日に筑波大学で行われた「地域医療カフェ」の報告を紹介します!

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筑波大学 地域医療カフェ

開催場所 筑波大学医学学系棟411教室
開催日時 2013年6月8日 13:00-16:30
主催 筑波大学プライマリケア研究会
共催 筑波大学総合診療グループ 
   日本プライマリ・ケア連合学会 ジェネラリスト80大学行脚プロジェクト

<内容>
13:00~14:30  
   1.挨拶
   2.アイスブレイク(お絵かきしりとり)
   3.ブレインストーミング(地域医療に関する疑問をみんなで挙げる)
14:30~15:15  
   4.ケーキタイム&休憩
   5.地域医療に関するテレビ番組閲覧
15:15 ~ 16:15.
   6. 2で挙がった疑問点に関して話し合う
16:15 ~16:30.  
   7. 前野先生のご挨拶・集合写真
17:30 ~ 懇親会

主にグループディスカッション中心の勉強会でした。医学生ら参加者を数人ずつのグループにわけ、ファシリテーターとして若手プライマリケア医がなかにはいってもらいました。参加者が思い描いているイメージと実際の現場での相違を感じ取ってもらうことを主目的としました。

当日は、終始なごやかな雰囲気で、議論もはずみました。そもそも地域医療とは何なの?という話から、プライベートと医師の仕事のバランスなど、突っ込んだ話まで、話が広がりました。何より学生の方々がみな熱意をもって参加してくれたことがよかったと思いました。

次回は、第2回として冬季頃を予定しております。事後アンケートからレクチャーなどを織り交ぜた勉強会にしていく予定です。
 


2013年7月24日水曜日

8/17 東京医科大学 80大学行脚×関東家庭医療ネットワーク 「妊婦・授乳婦なんてコワクナイ! これでアナタも母子おやこのかかりつけ医」

行脚プロジェクトスタッフの菅家です。
今回は、行脚プロジェクトと関東家庭医療ネットワークのコラボ企画をご紹介します!

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関東家庭医療ネットワーク/川崎セツルメント診療所の遠井です。
今回は、関東家庭医療ネットワークと80大学行脚のコラボ企画としまして、家庭医・ジェネラリストを目指す学生も対象に加えた勉強会のご案内です。
多数の家庭医療専門医取得者も参加します。ジェネラリストに興味がある方はぜひご参加ください。


関東家庭医療ネットワーク】
関東の(若手)家庭医の顔の見える関係を作る”を目的に、
定期的に勉強会・飲み会を開催しております。
http://kfmnet.jimdo.com/
もちろん家庭医を目指す学生さんや他科の先生方の参加も大歓迎です。


〜内容〜
講師:大阪家庭医療センター 中山明子先生
演題:『妊婦・授乳婦なんてコワクナイ!これでアナタも母子おやこのかかりつけ医』

≪妊婦・授乳婦と言うだけで産婦人科に紹介していませんか?≫
≪添付文書通りに「妊娠中だから飲まないで」なんて言ってませんか?≫
≪インフルエンザにかかった母親に「授乳を控えましょう」って言っていませんか?≫


きっとあなたも患者もムズカしく考えすぎ。妊娠中も授乳中も飲める薬は多いのです。
子供を診ている先生は、よくお母さんから相談を受ける事はありませんか?処方の原理は意外とシンプルです。ワクチンだって同様です!!
このレクチャーを受ければ、安心して妊婦・授乳婦の診療の診療が出来るようになります。



日時:2012年8月17日(土)15:00~17:30
場所:東京医科大学病院 本館6階第3会議室
 http://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/access.html
 18:00~:懇親会
 場所:西新宿周辺(後日詳細お知らせいたします)

対象:家庭医・ジェネラリストを目指す学生、研修医、医師ほか興味のある方

参加費:500円 学生は無料。懇親会費は別途徴収します
※当日はお釣りが出ませんので、ピッタリの金額をご用意下さい。


締め切り2013年8月10日
募集人数 先着40名(定員次第締め切らせて頂きます)



参加のご希望の方は、
"80大学行脚プロジェクト×2013年度第3回関東家庭医療ネットワーク勉強会&飲み会希望"
と件名にコピーしていただいた上で、

名前
所属
学年(医師年数)
メールアドレス
勉強会・飲み会参加の有無
を明記の上、
kfmnet@hotmail.co.jp
遠井までメールいただければと思います。

2013年7月22日月曜日

開催報告 6/13 旭川医科大学 旭川家庭医療勉強会

プロジェクトスタッフの菅家です。
旭川医科大学の学生サークル「プライマリ・ケアを学ぶ会」が中心となって開催した勉強会の報告をいただきました!
作成いただいた宮内さん、ありがとうございました!!

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【実施概要・目的】
 今回は日本プライマリ・ケア連合学会 全国80大学行脚プロジェクトのお力をお借りして、講師に北星ファミリークリニックの八藤英典先生をお迎えし、旭川医科大学の学生がプライマリ・ケアを学ぶことを目的に開催した。
【主催】 旭川医科大学 プライマリ・ケアを学ぶ会 主催
【日時】 平成25年6月13日(木)19:00~21:00
【会場】 旭川医科大学 講義実習棟第三講義室
【参加者】 旭川医科大学の学生(医学科12名、看護科2名)

【実施内容】
 まず、「食欲がない」という主訴の83才男性の患者さんに何を聞くか考えることから始まった。講師が患者役・学生が医師役となり問診のロールプレイという形で行われた。ある程度質問が出たところで、グループを作りさらにどのような質問をするか・どのような疾患が考えられるかなどについて話し合い、それを発表した。学年・学科が様々な学生でグループを作ることで互いに違う視点からの意見を聞くことができた。その後さらにどのような検査が必要かをグループで話し合った。最後に、診断をつけ、その後のケアについては次回の勉強会で学ぶこととなった。

【振り返り】
 今回の勉強会は、旭川での家庭医療の勉強会としては珍しく旭川医科大学内での開催であった。そのためか、平日の勉強会であったにも関わらず看護学生2名を含む14人の学生が参加した。アンケートでは、また大学で開催してほしいとの声もあった。
 内容については架空の人物についての診断を進めていくことで、今後が気になるという声がいくつかあり、次回以降の勉強会にも興味を持ってもらえたようであった。「診断」に重きを置いた勉強会であったため下級生は少し難しいと感じたようだった。しかし、グループワークでわからないことを上級生に質問し、新しい知識を得たこと、説明する側も知識の整理ができたことで互いに実りの多い勉強会であった。
 今後の課題としては、参加者のほとんどが3,4年生と学年に偏りがあり、多学年にも興味を持って参加してもらえるような広報の仕方を考えていく必要があると思われた。また、診断学となると臨床の講義を受けていない学年には内容が難しいと感じられるようであったため、低学年でも参加できるような工夫が必要であると感じられた。




2013年7月10日水曜日

開催報告 6/1札幌医科大学 学生・研修医部会北海道支部主催 第7回家庭医療学勉強会

プロジェクトスタッフの菅家です。
6月1日に札幌医科大学で行われた勉強会の報告を、旭川医科大学4年 水戸さんよりいただきました! ありがとうございます!

この勉強会は、日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会 北海道支部の主催で行われました。今後も行脚プロジェクトは、学生・研修医部会の活動を応援していきます!


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日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会 北海道支部主催
第7回家庭医療学勉強会 活動報告書
平成25年6月12日 旭川医科大学医学部医学科4年 水戸 啓貴


【実施概要】
 北海道家庭医療学センター栄町ファミリークリニック院長の松田諭先生をお招きして、「家庭医療学総論」をテーマにレクチャー&ワークショップを開催した。今回の勉強会は日本プライマリ・ケア連合学会ジェネラリスト80大学行脚プロジェクトの共催で開催された。

【目的】
 本勉強会は、立ち上げから2年が経ち、新しく家庭医療に触れる人のみならず、これまでに本勉強会に参加したことのある人も少しずつ増えてきており、新しく家庭医療について知ることと、今までの学びを振り返ることを目的としてテーマを設定した。

【日時】 平成25年6月1日(土) 13:30~17:00

【会場】 札幌医科大学 医学部 本部1・2講義室

【講師】 松田 諭(栄町ファミリークリニック)
北山 周(栄町ファミリークリニック)
野口 俊之(栄町ファミリークリニック)
三島 千明(上川医療センター)

【参加者】学生13名(医学科9名、看護学科2名、その他医療系学生2名)
(内訳) 旭川医科大学医学部医学科:4名
旭川医科大学医学部看護学科:1名
      大阪医科大学医学部医学科:1名
札幌医科大学医学部医学科:2名
北海道大学医学部医学科:2名
北海道大学歯学部歯学科:2名
北海道文教大学看護学科:1名


【実施内容】
 本勉強会では、家庭医療に関するレクチャーを受けながら、3回に分けてグループでケースディスカッションを行い、全体共有を行った。

 始めのケースディスカッションでは、外来における患者4名について各グループで議論を行った。高血圧の中年男性、不眠を訴える中年女性、ワクチン予防接種希望の若年女性、物忘れが激しい高齢女性について、それぞれどのような問題が考えられるかを話し合った。参加者からは「お父さんは仕事が忙しくて家族の問題に気付けていない」、「お母さんが悩みを打ち明けられなくて大変そう」など、多くの意見が出た。

 次に、実は先ほどの4名の患者は家族であり、それぞれの問題がお互いの健康状態にどのように影響しているかということについて、「家族の木」をもとに考えた。1人の患者だけを見ていても見えない背景はたくさんあり、家族全体を知り、様々な視点からみていくことで解決へとつながること(点の視点から面の視点)とを学んだ。

 最後のケースディスカッションでは、80歳のおばあさんが転倒して動けなくなったが、入院を拒否したという事例について、どうしたらよいかを考えた。どのグループからも家族面談を行い、介護サービスを利用するという意見が出されて、中には隣人に協力してもらうという意見も出た。その後、どのような介入の仕方があるのかについてレクチャーがあり、「面の視点に時間軸を加えた立体的な視点」で、多職種で連携して問題を解決するのが良いだろうという提案でまとめられた。
 最後のグループディスカッションでは、家庭医・総合診療医と臓器別専門医の違いについて話し合った。その後、松田先生から、家庭医療の特徴についてプライマリ・ケアのACCCAを参考にしてレクチャーをしていただき、全体の勉強会を終えた。

 勉強会終了後には懇親会を開催し、学生と講師合わせて15名ほどが参加し、それぞれの疑問や進路などについて話し合い、非常に意義深いものとなった。



2013年7月7日日曜日

開催報告 6/10 滋賀医科大学 家庭医療放課後レクチャー「高齢者総合機能評価」

プロジェクトスタッフの菅家です。

今回は、6月10日に行われた滋賀医科大学家庭医療放課後レクチャーの報告を紹介します。京都家庭医療学センターの玉木先生よりご報告いただきました。ありがとうございます!

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去る6月10日に滋賀医科大学家庭医療放課後レクチャーを開催しました。

今回は高齢者総合機能評価(Comprehensive Geriatric Assessment)をテーマとしました。参加者は12名、うち医学生9名(一回生1名、3回生6名、4回生1名、5回生1名)、後期研修医の医師3名、指導医1名でした。

内容は

一部 高齢化社会「日本」⇨日本は急スピードで高齢化が進んでおり、世界的にも飛び抜けている。

二部 老化と老年症候群⇨正常な老化とは?老化に影響を与える因子とは?geriatric giantsについて。

三部 CGA⇨高齢者の問題点を包括的にチェックするための有効なツール
の三部構成で話をしました。


第一〜二部までは座学中心。第三部では最後にWHOの「10分間総合スクリーニング日本語版」を用いて、シナリオをもとに2人ペアでCGAをとりあってもらいました。
少し時間がタイトとなり、最後ははしょったところはありましたが、ボリュームある講義を終え、伝えたいことはある程度伝わったとおもいます。講義の合間には、学生さんから自験例も含めて、温かい高齢者への視線が伺われる場面もあり、「これぞ家庭医の目線」と嬉しく感じました。


私自身はこのレクチャーが12年ぶりに母校を訪れるきっかけとなり機会を与えていただいて関係者の方には感謝しております。また参加してくれた学生さんの姿勢・態度が大変すばらしく、終始comfortableに話をすることができて満足しております。アンケートでいただいたご意見を次に活かしてまた是非参加させていただきたいと思いますし、これらの活動を通じて関西の家庭医療ムードの底上げに微力ながら貢献できればと考えております。

文責:京都家庭医療学センター 玉木千里

2013年7月3日水曜日

開催報告 6/9 福島医大 家庭医療レジデント1日体験

プロジェクトスタッフの菅家です。

今回は、6月9日に福島医大で行われたワークショップ「家庭医療レジデント1日体験」の報告を頂きました!

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タイトル 「家庭医療レジデント 1日体験」
日時 2013年6月9日(日)10時〜12時
会場 福島県立医科大学 第一講義室
講師 山入端浩之、川名瞳、北村俊晴、中村光輝
 (福島県立医科大学 地域・家庭医療学)

今回、福島医大で学生を対象にしたワークショップを開催しました。

内容は、患者さんと後期研修医(レジデント)の診療経過を時系列でたどりながら、家庭医療レジデントが日頃どのように悩み、学んで、成長していくかという過程を参加者に疑似体験できるようにしました。当日は、9人の学生が参加してくれました。

東日本大震災による津波で妻と義母を亡くし、その後、不眠の問題を抱え外来を訪れた患者さん。レジデントはその不眠の原因を精神面だけでなく身体疾患の面からも検索し、最終的にうつ病の診断に至ります。

薬物療法を開始し症状が軽快したため、ホッとしているレジデントに、指導医から「グリーフケアはどうしているの?」という問いかけ。レジデントがつまずいたポイントを参加者と共有しました。すなわち、一つ目はグリーフケアを実際にどう進めればいいのか、二つ目は軽快している患者に辛い経験を思い出させ症状を悪化させる可能性がないかということでした。

この二つのポイントを参加者も一緒に考えてもらえるよう、まずグリーフケアについて解説しました。それを踏まえ、ワーク①では「この患者に何と声をかけますか?」というテーマで議論しました。その後、どう話を進めていいか分からない参加者へのヒントとして「患者中心の医療の方法」を解説しました。それをコミュニケーションの足掛かりとしてもらい、ワーク②で同じ内容を議論しました。

ワークで出た内容としては、「本人の解釈がどう変わったか」「思い出した時にどういった感情が出るか」「周りとの関わりはどうか」「仕事はできているか」「今後の不安はないか」など様々な角度から患者を評価する声掛けが出されました。ただ、亡くなった方と共に生きる「Remembering」というグリーフケアの考えをどう患者に伝えるかの議論までは至りませんでした。

ワークショップ後のアンケートでは、全体の満足度として9名中8名が5段階の5の評価でした。高評価の点としては、家庭医がどのように考えて外来をしているかが理解できて良かったというものが多くありました。ただ1名は3の評価であり、始めのアイスブレイクで打ち解けられなかったこと、話のテンポが聞きづらかったという指摘がありました。

次回にむけての改善点として、発表者4人のプレゼンテーションの方法を統一し伝わりやすくすること、話しやすい雰囲気を作ること、スライドの表現をより平易で分かりやすいものにすること、ワーク②ではロールプレイなどを取り入れ、さらに参加者の理解度を高める方法を検討することを考えています。それを元に、さらにブラッシュアップした内容のワークショップへ発展させていきたいです。

(福島医大 地域・家庭医療学講座 山入端浩之)

2013年7月1日月曜日

7/17 聖マリアンナ医科大学 「ジェネラリストへのキャリアパス(仮)」

プロジェクトスタッフの菅家です。

今回は、7月17日に開催予定となりました聖マリアンナ医科大学での勉強会を紹介します!

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ジェネラリスト80大学行脚プロジェクト 聖マリアンナ医科大学勉強会

聖マリアンナ医科大学でこのたび、亀田ファミリークリニック館山の岡田唯男先生をお招きし、ご講演いただけることとなりました。このために約2時間、120kmの距離をおいでいただく予定です。
日本の家庭医を代表する、岡田先生にお会いできるまたとない機会です。皆様奮ってご参加下さい。

【日時】2013年7月17日水曜日 18:00から

【場所】聖マリアンナ医科大学教育棟5階 セミナー室1,2

【主催】聖マリアンナ医科大学 総合診療内科
【共催】日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会 ジェネラリスト80大学行脚プロジェクト

【講師】亀田ファミリークリニック館山 岡田唯男先生

【内容】(仮)ジェネラリストへのキャリアパス 

低学年の学生から専門医のDr. 研修医、コメディカルの方々まで、大学にいるだけではなかなか知ることのできない、ジェネラリストの仕事の流儀を一緒に体感しましょう!(講演形式になる予定ですが状況に応じて変更される可能性もあります)

【お申し込み】
聖マリアンナ医科大学 総合診療内科 facebookページから参加ご登録をお願いします。
聖マリアンナ医科大学 総合診療内科 ホームページ からアクセス)
【参加費】無料

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開催報告 5/12 東京医科歯科大学 はじめての勉強会の作り方

プロジェクトスタッフの菅家です。

今回は、日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会 関東支部主催の勉強会「はじめての勉強会の作り方」の開催報告です!

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<日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会のブログから転載させて頂きました>
http://blog.livedoor.jp/primarycare_student/archives/27946192.html

【日時】2013年5月12日(日) 13~17時 (その後懇親会)
【場所】東京医科歯科大学 3号館6階大学院講義室
【講師】鉄蕉会 亀田ファミリークリニック館山 濱井彩乃先生

【プログラム概要】
 各自の「こんな勉強会をやってみたい」というアイデアを用いて、なぜその企画をやりたいのか、終了後にどうなっているのが目標か、という部分を参加者と対話をしながら昇華していく。
 そのうち何名かの企画案を取り上げ、目標から内容構成に落としこんでいく部分を参加者でアイデアを出し合う、といった内容。

【内容】
○イケてる勉強会・イケてない勉強会
 自己紹介の後、参加者がこれまでに参加した勉強会や授業などで「これはよかった」「こういうのはよくなかった」というものを出し合いました。レクチャーよりも参加者で意見を出し合うようなものが”イケてる”という意見が多い一方、レクチャーであってもプレゼンテーターが面白かったり、聴きたかった内容を話している場合には満足度が高かった、という意見も出たりして、どういった勉強会を目指していけばよいのか参加者で共有することができました。

○ハマイメソッド
 ここからは濱井先生が用意してくださったシートを用いて、各人のやりたい勉強会を考えていきました。

①テーマを考える
 テーマは各人でもっていても、「誰のどんなニーズによるものか」を考えることで参加者のニーズがあるのか、あるいは企画者がやりたいだけなのかといったことが見えてきますね。

②参加者の背景を考える
 参加者層やニーズだけでなく、今後の学習予定や集団のステークホルダーがいるかどうかまで考えました。勉強会を行うにあたって参加者のことを考えることは大事だと思っていましたが、ここまで考えたことはありませんでした。

③自分について考える
 参加者との関係は?地域・社会での役割は?など、自分がその勉強会にどう関わるのか考えました。ここまでくると漠然としていたテーマがだんだん具体化していきます。

④改めて、目標をたてる。
 「知る・理解する・つながる」に関わる目標を入れていきます。この目標設定が一番重要なのだそうです。

⑤目標行動に落としこむ
 目標を「○○できる」といった目標行動へ変換します。単に「知ることができる」「説明できる」といった言語情報だけでなく、「実践できる」といった運動技能や「大切さを実感できる」といった態度も含まれることを再認識しました。

⑥目標行動達成のためには
 目標行動がはっきりしていると、勉強会で何をすべきかが見えてきますね。

⑦構成
 参加者から2名の例を共有して、実際の勉強会の構成を考えてみました。勉強会の時間内で何をするかだけでなく、その前後の準備やサポートなども話し合うことができました。

⑧実施

⑨終わってから

【まとめ・感想】
 勉強会についての勉強会という、面白い内容でした。勉強会はなんとなく進めていってもつくることはできるかもしれませんが、きちんと参加者と企画者を見据えた目標を立てることで、やるべきことが明確になるのだと実感しました。今回の経験が、今後の勉強会づくりに役立てられたら幸いです。”ハマイメソッド”を伝授してくださった濱井先生、ありがとうございました。

文責:東京医科歯科大学医学科5年 江川正規