2012年12月20日木曜日

開催報告 宮崎大学 第9回ざっくばらん家庭医療勉強会×第17回宮崎救急プライマリケア研究会


プロジェクトスタッフの菅家です。

12月8日に宮崎大学にて、宮崎救急プライマリケア研究会との共催で開催された、第9回ざっくばらん家庭医療勉強会の報告が届きました!

当プロジェクトでは、今回のように全国各地の研究会・グループとのコラボレーションも行っていきたいと考えています。
宮崎救急プライマリケア研究会の皆様、ありがとうございました!
今後ともどうぞよろしくお願いたします!!

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このたび、12月8日に宮崎大学にて第9回ざっくばらん家庭医療勉強会×第17回宮崎救急プライマリケア研究会を開催いたしましたので、ご報告いたします。

講義① 「家庭医って何? 病院総合医って何?」
講師:飯塚病院 総合診療科 吉田伸 先生

 タイトルを見ると非常に幅が広く、ある意味大変難しいテーマだったと思いますが、吉田先生がご自身の経験を踏まえた大変分かりやすい講義を行ってくださいました。特にサザエさん一家を例に取り上げて家庭医・病院総合医がどのように患者さんにアプローチしていくかを示したスライドは、インパクトも大きく各医師の活躍分野がイメージしやすいものでした。


ランチョンレクチャー(症例クイズ大会)

 宮崎生協病院の先生方による症例クイズ大会でした。参加者は提示されたいくつかの症例に対して自分なりの診断名を紙に書いていく方式で、優勝者には豪華プレゼントもありました。ゲーム感覚で気軽に参加できるうえに、非常に勉強になりました。

講義② 「臨床推論」
講師:筑波大学水戸地域医療教育センター教授、水戸協同病院総合診療科 德田安春 先生

 実際に診断を行う際に陥りやすいヒューマンエラーを明確に解説していただきました。鑑別診断を考える際に、先生が提示されたような内容をしっかりと心に留めて置くことでより洗練された漏れのない鑑別にさらに近づくことができるのではないかと思います。なかなか自分では学びにくい内容だっただけに大変貴重なお話でした。

講義③ 「第17回宮崎救急プライマリケア研究会」
講師:古賀総合病院 外科 黒木直美 先生

 宮崎救急プライマリケア研究会で月に1回開催している症例カンファレンスを行なって頂きました。症例は慢性の咳嗽を主訴に来院した肺動脈塞栓症(消化管悪性腫瘍による凝固能亢進)というなかなか難しい症例でしたが、一つの症例を通して診察から鑑別の挙げ方まで幅広く学ぶことができました。

講義④ 「家庭医と地域医療」
講師:美郷町役場 西郷病院 総院長 金丸吉昌 先生

 宮崎県で長年に渡って地域医療に携わり、医師でありながら行政の立場からもご活躍されている金丸先生の御講演でした。医師と地域の住民が非常に親密な、医療の原風景としての地域医療のご紹介は非常に心に訴えるものが多く、改めて医師という職業そのものについて深く考えさせられました。懇親会でいろんな先生方にお話を伺ったところ、学生、若手医師、ベテラン医師ではそれぞれで心に響いたポイントが異なっていたことも非常に印象的で、魅力的な講演でした。

今回、初めて宮崎での開催となりましたが、県外からもたくさんのご参加を頂き、参加者は90名以上という非常に大きな勉強会となりました。
懇親会では熱い思いを持った先生、学生とたくさん語り合うこともでき、また今後に向けてそれぞれモチベーションも上がったのではないかと思います。

(画像:宮崎救急プライマリケア研究会 Webサイトより)

今後、続けていくことがさらに大事だと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
ご参加いただきました皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

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