2012年6月15日金曜日

開催報告 大分大学 第8回ざっくばらん家庭医療勉強会

プロジェクトスタッフの菅家です。
今回は、九州各地で行われている、ざっくばらん家庭医療勉強会の、
大分大学開催の報告を頂きました!


大分大学の地域医療学講座、総合診療部の先生方にもご協力いただき、大変盛り上がったようです!
藤谷先生、報告ありがとうございました!!


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いつも大変お世話になります。
岡山家庭医療センターの藤谷直明です。

6/9に大分家庭医療ワークショップを開催しましたので、御報告申し上げます。

今年はより九州に、そして大分にワークショップを還元していくことを目標に、
大分大学の宮崎教授、飯塚・頴田(かいた)家庭医療プログラムの吉田先生、
大分大学出身の私でそれぞれ講演とWSを担当しました。

<勉強会名>第8回ざっくばらん家庭医療勉強会 in 大分
         第2回大分家庭医療ワークショップ
<日時>201269
<場所>大分大学医学部
<代表>藤谷直明(岡山家庭医療センター)
<講師>
 医 師:宮崎 英士(大分大学医学部地域医療学講座教授)
     塩田 星児(大分大学医学部総合診療部)
     江口 幸士郎(唐津市民病院きたはた)
     赤岩 喬 (宇和島徳洲会病院)
     吉田 伸 (飯塚病院総合診療科 飯塚・頴田(かいた)家庭医療プログラム)
     中山 元 (岡山家庭医療センター 後期研修医)
     岡崎 友里(静岡家庭医養成プログラム 後期研修医)
     藤谷 直明(岡山家庭医療センター 後期研修医)
 看護師:杉本 綾子(奈義ファミリークリニック)
     大竹 麻友(清風会 家庭医療看護師養成コース)
<参加人数>全体 46名
 うち大分大学医学部医学科生 33名、他大学医学科生13名、鍼灸師 1名 

<自由記載>
内容について
イントロ~    岡山家庭医療センター 藤谷 直明
家庭医療の概要とともに、Bio-psycho-socialデルの紹介がされた。

講演 大分の医療の現状とジェネラリストについて~
 大分大学医学部地域医療学講座の宮崎教授より
大分の医療の現状と、今後求められる医療について話があった。治す医療に加え支える医療が今後大切であることなどを教えて頂いた。先生自身は呼吸器内科の専門医であるが、家庭医療により添う言葉を頂き、大変感銘を受けました。

WS
① 外来で診断と治療決定に役立つ解釈モデル
 飯塚病院総合診療科 飯塚・頴田(かいた)家庭医療プログラム 吉田 伸
 唐津市民病院きたはたの江口先生、宇和島徳洲会病院の赤岩先生のデモから始まり、医師としての使命は患者の命、機能、心を守ることであることを確認した後に、しかし、疾患中心の医療だけでは上手くいかないときがあることに言及し、患者中心の医療が紹介された。その上で、班ごとにロールプレイを行い、『かきかえ』の聞き方について、話し合った。

WS
② 家庭医らしい高齢者のみかた
 寸劇を交えながら、高齢者の診療が難しい理由について話し合った。その後、CGA紹介し、CGAを用いて寸劇の症例を班ごとに検討した。続いてCGABioPsychoSocialのすべての要素が含まれることをみんなで確認して、高齢者のケアでもBPSモデルが大切であることを確認した。そして、高齢者の生きがいの大切さに触れた後、清風会 家庭医療看護師養成コースの大竹看護師から高齢者の生きがいとケアに関する実際の症例を発表して頂いた。

すべてのワークショップで全人的医療の大切さが強調されるとともに、治す医療だけでなく支える医療も大切であることが強調されるワークショップになった。

最後の総括では宮崎教授から「なにかうねりを感じた」と言って頂き、今後の家庭医療にますますの期待を持ち、会が終了した。
その後の懇親会でも講師と学生の間で多くの質問や意見のやり取りがあり、とても熱い夜となりました。

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