2011年11月29日火曜日

開催報告 大阪医科大学 家庭医療ワークショップ~晩秋~


プロジェクトスタッフの菅家です。

11月は各地で勉強会が行われ、
報告が続々と届いています!!

順次、当ブログに掲載していきますね!

今回は、大阪医科大学でのワークショップです。
これは、夏に台風上陸のため延期となり、仕切りなおしでの開催です。
準備してきた皆さんにとっては、念願の開催だったことと思います。
お疲れ様でした!!

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<勉強会名>家庭医療ワークショップ~晩秋~
<日時>1119日(土)14:00~18:00 終了後懇親会あり<場所>大阪医科大学 新講義実習棟515教室

<代表・連絡先> 兵庫民医連家庭医療学センター 玉井友里子

<実行メンバー>
鈴木 雅貴(大阪医科大学 医学部)
森 敬良(兵庫民医連家庭医療学センター・本田診療所)
玉井 友里子(兵庫民医連家庭医療学センター・本田診療所)
木島 庸貴(岡山家庭医療センター・奈義ファミリークリニック)
藤谷 直明(岡山家庭医療センター・奈義ファミリークリニック)
松本 謙太郎(National Medical Clinic Family Practice・大阪医療センター総合診療部
長 哲太郎(後期研修プログラム「なごみ」)
蓮間 英希(西淀病院)

 
<参加人数(学部別)>
17名(大阪医科大学6年1名、5年3名、4年3名、3年1名/関西医科大学1年2名/神戸大学5年1名/滋賀医科大学5年1名、2年2名/奈良県立医科大学3年1名/金沢医科大学3年1名/津山中央病院初期研修医2年1名)
<自由記載>
 《プログラム》
14:00~14:10
イントロ(兵庫民医連家庭医療学センター 玉井友里子)
14:10~14:50
「家庭医について」(岡山家庭医療センター 木島庸貴)
15:00
16:10「家庭医らしい小児のみかた」(兵庫民医連家庭医療学センター 玉井友里子)
16:20
17:30 
「地域のみかた」(兵庫民医連家庭医療学センター 森敬良)
「イントロ」:
ワークショップの目的の説明や80大学行脚プロジェクトの紹介。1円玉の大きさを書いてみるというアイスブレイクで盛り上がりました☆

「家庭医について」:
家庭医のイメージをグループで話し合い、「在宅」「背景も含めて患者さんをみる」「どんな病気もみる」という意見がでました。奈義ファミリークリニックでの研修内容、実際の患者さんを例に、家庭医療の紹介を行いました。

「家庭医らしい小児のみかた」:
2歳男児が診療所に受診したという設定で、病気や家族背景などについてグループで話し合ってもらい、「家庭医らしい小児のみかた」を体験、「患者中心の医療」「家族志向のケア」を簡単に紹介しました。「実際に患者さん、家族に問題があると思ったとき、どういう風に解決していますか?」「(父が喫煙者という設定で)タバコは家族のストレスが元で吸っているかもしれない場合、やめさせることはどうでしょうか?」などの質問がでました。

「地域のみかた」:
コミュニティ・アズ・パートナーモデルを使用して地域診断する方法を紹介。各々の地域について、実際にモデルを使用して診断してもらいました。「海外の人がたくさんいるが、地元住民とつながりがない。」「若者のリクリエーション施設が少ない。」「子供は多いが、公園がない。」「ニュータウンの高齢化」などモデルを使ってみることで、発見があったようです。

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2011年11月17日木曜日

12/11 学生研修医部会関東支部 「家庭医×看取り 医療者のためのしゃべり場」

プロジェクトスタッフの菅家です。
行脚プロジェクトは、各大学構内におじゃましての勉強会が主な活動ですが、
兄弟関係にある 日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会の
勉強会などを支援することも、大事な活動に位置づけています。

ということで、北海道家庭医療学センターの宮地先生から、
学生・研修医部会 関東支部主催の対話会のお知らせが届きました!

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12月11日(日)に死生学、家庭医と看取りをテーマに勉強会をお茶の水で行います。
医療系学生全学年対象です。
よろしかったらご参加ください。
参加登録URL
http://my.formman.com/form/pc/AjzpuOK1rHBZTfV9/
以下詳細です。

**************************************************
今のあなたにしかできない。

真剣に、でもリラックスして「死」を語る空間。

「家庭医×看取り 医療者のためのしゃべり場」12/11 OPEN!
**************************************************

プライマリケア連合学会学生・研修医部会関東支部がお贈りするのは、
家庭医療の一分野、「看取り」をテーマにした対話会。
大学・学年・学部を超えた熱い想いが化学反応を引き起こします!
あなたは、今までに死を考えたことがありますか?
医療者として、どのように患者に寄り添いたいですか?
人の死生観がどれほど多彩か、知っていますか?
学生同士のしゃべりと気づきを重視する、新たな学び―

☆自治医、埼玉医、筑波、横市の4大学が各セッションを担当し、学生から学生に発信します。

【詳細】
プログラム:12月11日(日) 10:00~17:15
10:00 開場
10:30 開演、イントロ
10:45「Conversation」:横市…自分の死生観に気づき、人の死生観を受け入れる場
11:35「理論」:埼玉医…患者さんの死を迎える過程を学ぶ場
12:20 昼休み
13:20「実践」:自治医…家庭医の看取りの実際を知る場
    (講師)佐藤 弘太郎 先生(北海道家庭医療学センター 家庭医フェロー)
        安藤 高志 先生 (北海道家庭医療学センター)
        宮地 純一郎 先生(北海道家庭医療学センター 家庭医フェロー)
14:35「再考」:筑波…自分の死生観に基づき、看取りの症例を演じる場
15:30 まとめ
16:15 振り返り
16:45 活動紹介
17:15 終了
主催:プライマリケア連合学会学生・研修医部会関東支部
   (自治医大、筑波大、埼玉医科大、横浜市大)
会場:東京都医師会館307会議室
アクセス:JR お茶の水駅(御茶ノ水橋口)下車3分
     (http://www.tokyo.med.or.jp/about/access.php)

参加費:1000円(お昼代込み)
募集人数:40名
参加資格:医療系学部生
参加申込:参加希望者は下記のURLから登録を行ってください。
http://my.formman.com/form/pc/AjzpuOK1rHBZTfV9/

★「将来医療に従事するのに、死生学を学んだことがない」「家庭医療の各論を学んでみたい」そんな思いから本企画が立ち上がりました!

★「聴く」「聴く」「聴く」「帰る」の講演会ではなく、「聴く」「考える」「対話する」「気づく」の対話会です

★死を考えた経験のある人も、ない人も、今一度死を見つめなおしてみませんか?お気軽にお越しください◎


現在、楽しく熱く企画進行中です◎
皆さんと語り合える日を心待ちにしています♪

自治医科大学6年 山本 愛
埼玉医科大学5年 日下 伸明
筑波大学3年    木村 紀志
横浜市立大学4年 黒岩 冴己

2011年11月16日水曜日

12/10 名古屋大学 東海家庭医療ネットワークカンファレンス+東海学生ジェネラリストバンクセミナー


プロジェクトスタッフの菅家です。
今回は、名古屋大学での勉強会のお知らせを
三重大学の田口先生からいただきました!!

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久しぶりになりますが、
第15回 東海家庭医療ネットワークカンファレンス+第2回東海学生ジェネラリストバンクセミナーを開催します。

今回、東海ジェネラリストバンク(代表 名古屋市立大学3年 河辺綾美さん)との共同開催となりました。
多くの東海地区を中心とした医学部生が参加する予定です。
医師はもちろんのこと、学生のみなさんにすてきなセッションを2つご用意しました。

家庭医療に関心を持つ学生の皆さんはもちろんのこと、まったく聞いたことのない学生のみなさんも大歓迎です。
また、学生ー医師・コメディカルとのグループワークもあります。そこでは、学生のみなさんの夢や希望のロールモデルとして、また疑問や悩みを解決したり共有したりするには多くの研修医や医師・指導医・コメディカルのみなさんの参加が必要です。
これから学生のみなさんとさらに関わりを広げていきたい、家庭医について話しをしたいとお考え中の指導医の先生、またアイデンティティを確認したい、仲間を増やしていきたい研修医の先生のご参加をお待ちしております。
また、学生のみなさん同士のみならず、学生ー医師・コメディカル、医師・コメディカル同士で交流を広め、深める場としてもすばらしい機会です。
カンファレンス終了後、懇親会もあります。

とっても盛りだくさんの楽しみな内容になっております。
多くのご参加をお待ちしております。


第15回 東海家庭医療ネットワークカンファレンス
第2回 東海学生ジェネラリストバンクカンファレンス

■日時:12月10日(土) 14時30分~18時30分
(終了後、19時00分より懇親会を予定しています)

■場所:名古屋大学医学部附属病院 東病棟8階大会議室
http://www.med.nagoya-u.ac.jp/medical/1919/tsurumaicampusmap.html
住所:〒466-8550 名古屋市昭和区鶴舞町65番地
■交通
1. JR中央線・鶴舞駅(名大病院口側)下車 徒歩3分
2. 地下鉄(鶴舞線)鶴舞駅下車 徒歩8分
3. 市バス栄から栄18系統「妙見町」行き 「名大病院」下車
■駐車場:原則として自家用車以外の交通機関にてお越し下さい。

■参加費:
医師:500円(資料代・お茶・お菓子代。懇親会は別途費用がかかります)
医師以外の方:無料(懇親会は費用がかかります)
当日、会場にてお支払いください。

***スケジュール***
14:15~     受付開始

第Ⅰ部 14:30~16:15 「家庭医が知りたい統合医療」
第Ⅱ部 16:30~18:30 「家庭医療って、どんな医療?」

***内容紹介***

第Ⅰ部 「家庭医が知りたい統合医療」
 座長 伊藤京子(名古屋大学大学院医学系研究科 総合診療医学)
 演者 織田聡(アリゾナ大学 統合医療プログラムフェロー)
 協力者 中山久仁子(マイファミリークリニック蒲郡)

 家庭医療学の主要な教科書には統合医療の項があります。
米国の医学校の6割で統合医療教育が始まっており、家庭医療の研修プログラムでも統合医療が取り入れられるようになりました。
アリゾナ大学統合医療フェローシップ・プログラムの卒業生2人による講演を行います。
限られた時間の中での有効な討論とするために、事前に皆様からの積極的な質問を受け付けます。
facebookから質問を投稿できます。
家庭医が知りたい統合医療http://www.facebook.com/groups/239000752820893/

第Ⅱ部 「家庭医療って、どんな医療?」
 静岡家庭医養成プログラム 新井 大宏
 静岡家庭医養成プログラム 藤井 肇
 三重大学医学部附属病院 総合診療科/名古屋大学大学院医学系研究科 総合診療医学  田口智博
 信州大学5年 小浪佑太
 名古屋市立大学3年 河辺綾美
 名古屋大学3年 五嶋嶺、滝井健人

 家庭医療って、なんでしょうか?
 このセッションでは、家庭医がとんな仕事をしているのか、家庭医療の心や意義、その魅力について、
また、家庭医のアプローチを当日参加される家庭医のみなさんと交えながら、実際に体験します。
 そして海外留学についても触れちゃいます。
 家庭医療のことをもっと知りたい方から全く知らない学生・研修医のみなさん、
学生のみなさんと家庭医療について語り合いたい医師の方やコメディカルの方までどんな方も大歓迎です。

19:00~21:00 懇親会(会場最寄の鶴舞駅近くを予定しています)

参加申込は、下記までお願いします。
http://my.formman.com/form/pc/rSiW7BHzbEo9IzhG/

人数の把握をさせていただきたいので、12/3(土)までに、
申込をお願いします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

主催
カンファレンス事務局 :
 東海家庭医療ネットワーク
  代表 三重大学医学部附属病院 総合診療科/名古屋大学大学院医学系研究科 総合診療医学  田口智博
  静岡家庭医養成プログラム 新井 大宏
  静岡家庭医養成プログラム 藤井 肇

 東海ジェネラリストバンク
  代表 名古屋市立大学3年 河辺綾美
  名古屋大学3年 五嶋嶺、滝井健人
  信州大学5年 小浪佑太

2011年11月12日土曜日

開催報告 京都大学 「第3回カモネギワークショップ」


行脚プロジェクトスタッフの菅家です。

今回は、10月22日、23日に行われた「第3回カモネギワークショップ in 京都大学」の開催報告を、
亀田ファミリークリニック館山の濱井先生から頂きました!

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【第3回カモネギワークショップ 家庭医療を体感する~晩秋の京都1泊2日~】
多施設の若手家庭医が合同で創り上げる、学生向け、体験型ワークショップの第3回です。
2009年岡山、2010年東京、そして2011年 京都・・・。
今年は、関西学生家庭医療勉強会「FPIG関西」とのコラボレーションにより実現しました。
場所は、私の母校である、京都大学医学部を使わせていただきました。
 
ある一人の患者さんが、カモネギクリニックにやってきた・・・。
外来を重ねる中で、徐々に明かされるストーリー。
家庭医は、何を考え、どんな話をし、そして患者さんとどう関っていくのか。
 
楽しみながら家庭医の診療を疑似体験してほしい。
そんな願いを込めて、ディスカッションを尽くして創り上げたワークショップです。
 
1日目のテーマは「患者中心の医療の方法」、2日目のテーマは「家族志向型ケア」です。
当日は、劇とロールプレイでシナリオが進んでいき、合間に講師からのレクチャー、参加者同士のディスカッションやワークが行われます。
参加者一人ひとりの中で、しっかりと印象づけられ、深められていくような工夫を盛り込みました。
 
参加者は医学科1年生~6年生まで31人と、保健学科理学療法専攻の学生1人の合計32人でした。

以下は、参加者からの感想です。
・実際の症例から鑑別診断を考えるのが面白かった。重症度と頻度の軸の考え方がイメージしやすかった。
・「解釈モデルを聞いてそれを踏まえた上で患者さんに応対すると、満足度が上がる」ロールプレイした上でのこのまとめが腑に落ちました。
・患者さんのことを理解するとき、どこまで近づいたら良いかとか、より信頼してもらえるために工夫することを学ぶことができました
実際に家族図を書いてみると家族内でもたくさんの関係性がある上、それぞれの個人の他者、社会とのつながりも多くあり、適切に考えていくことの難しさを実感しました
・(家族カンファレンスで)医師側が思う通りの展開に持っていくことは難しいので、家族にはいろいろと意見をいってもらい「交通整理」をするような気お持ちでやることが大切だと思った
 

なお、このワークショップは3回目となりますが、毎回、多施設の若手の協働で作られます。
遠隔に散らばっているけれど、同じ志を持つ若手家庭医が、時間をかけてスカイプなどでミーティングをしながら創りあげました。
この交流はお互いの励みや刺激ともなり、新しい可能性やつながりが生まれています。
また来年以降のカモネギにご期待ください!

最後に、多大なご協力をいただきました、FPIG関西・学生スタッフのみなさん、そして
京都大学医学部附属病院 総合臨床教育・研修センター 内藤知佐子先生に感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
 
<講師>
【亀田ファミリークリニック館山】菅長麗依、中山明子、吉澤瑛子、濱井彩乃、原澤慶太郎、岩間秀幸
【岡山家庭医療センター】朝戸俊行、大門友博、藤谷直明、中山元、倉橋真理
【西淀病院(劇団にほんいち)】鈴木昇平、野口愛、花房徹郎、長哲太郎、蓮間英希
【兵庫民医連家庭医療学センター】玉井友里子
【東大阪生協病院】石井大介
【湘南真田クリニック】寺内勇

FPIG関西(代表:大竹要生 滋賀医科大学5年)

2011年11月11日金曜日

11/19 熊本大学 第6回ざっくばらん家庭医療勉強会


行脚プロジェクトスタッフの菅家です。

次のご紹介は、九州各地で行われている「ざっくばらん家庭医療勉強会」です。
今回は熊本大学での企画です!

-------<ここから>-------
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九州プライマリ・ケア ネットワーク
第6回ざっくばらん家庭医療勉強会 in 熊本大学
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このたび、標記勉強会を以下のとおり開催いたします。
この勉強会は九州プライマリ・ケアネットワークが主催しており、「家庭医療に興味のある先生方・学生で集まり、家庭医療・その周辺の分野をざっくばらんに勉強する」ことが主な目的で、唐津市民病院きたはた、飯塚病院の家庭医の先生が中心となり2010年春から始まった勉強会です、今回で第6回目になりますが、熊本大学での開催は今回が初めてです。
家庭医療に興味がある方も、「家庭医療って何?」という方も、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
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◆日時:平成 23 年 11 月 19 日(土) 10:45 受付開始

◆会場:熊本大学医学部附属病院 総合臨床研修センター
   カンファレンス室(中央診療棟 7 階)

◆タイムテーブル:
 10:45-11:15 受付
 11:15-11:30 開会挨拶   
 11:30-12:30 【セッション1】「臨床推論」
  講師:松井邦彦先生(山口大学医学部附属病院 総合診療部)
     谷口純一先生(熊本大学医学部附属病院 総合診療部)
            
 12:30-13:30 昼食

 13:30-14:30 【セッション2】「睡眠とプライマリ・ケア」
  講師:粂和彦先生(熊本大学発生学研究所・くわみず病院)
   
 14:45-15:45 【セッション3】「やってみよう!禁煙サポート」
  講師:高野義久先生(たかの呼吸器科内科クリニック)

 16:00-17:00 【セッション4】「家庭医療」
  講師:北村大先生(三重大学医学部附属病院 総合診療科)
 
 17:00-17:30  各施設からの連絡、閉会 
 17:30-     懇親会会場に移動

◆対象:医学生、研修医、医師、医療系学生、その他興味のある方誰でも


◆参加費:500円(昼食込)

◆参加申し込み: http://bit.ly/o551WH よりお願いします。(11 月 17 日迄)

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多くの皆様のご参加をお待ちしております。
どうぞよろしくお願いします。

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代表世話人
香田 将英 Koda Masahide Koda
熊本大学 医学部 医学科 4年

2011年11月10日木曜日

広島大学 講演会・レクチャーの紹介


80大学行脚プロジェクトの菅家です。

最近、催しのお知らせをたくさん頂いており、
ブログの更新しがいがあります!
順次更新していきますので、ぜひちょくちょくご覧ください!

今回は、広島大学の横林先生から、レクチャーや講演会のお知らせをいただきました!
精力的に各種勉強会を開催されています。
ぜひご参加ください!!

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1.膝の関節注射のレクチャー
11月16日(水) 18時30分~ 広島大学総合診療科外来医師控室
概要:人形を使った膝の関節穿刺の実習ができます。
講師:池尻先生(飯塚病院で初期研修後、亀田で家庭医の後期研修、スポーツドクターフェロー修了)

2.ピッツバーグ×飯塚病院講演会「家庭医療」「救急医療」
12月9日(金) 19時~21時 広島大学第5講義室
概要:ピッツバーグの家庭医と救急医の先生それぞれにレクチャーをしていただきます。通訳付きです。「家庭医療」「救急医療」「海外での医療」「医学英語」など興味がある方、お気軽にどうぞ。

3.症候学5時間耐久レクチャー
12月17日(土) 10時~15時 広島大学第5講義室(予定)
概要:監修させてもらったレビューブック内の「鑑別!1st impression」という症候学の部分を用いたデモ+レクチャーです。最初に5分ほど、各症候についてデモをし、その後15分でその症候の診方のレクチャーをします。
例えば、頭痛の症候であれば、髄膜炎の診療風景を5分ほど見てもらい、その後15分で頭痛全般のレクチャーをする、という感じです。
20分1セットで、僕が限界になるまでやります(笑)。
もちろん途中参加、途中退出可です。お昼は適当に食べながらやりましょう。
本はなくても大丈夫ですが、配布資料もありませんし、本があった方がメモなどしやすいと思いますので、よかったら買ってください(^_^;)

2011年11月7日月曜日

開催報告 滋賀医科大学 創傷処置 勉強会


80大学行脚プロジェクトスタッフの菅家です。
今日は、滋賀医科大学で開催された、家庭医による創傷処置の勉強会の報告を紹介します!
滋賀医科大学での勉強会は、どんどん発展してきていますね!!

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京都家庭医療学センターの中村琢弥です。
この度、滋賀家庭医療学センター(SCFM)こと弓削メディカルクリニックの雨森正記先生、森洋平先生とともに20111025日に滋賀医科大学医学生に対して「創傷処置」についての学習会を開きましたため、その報告を行います。

 本学習会は母校である滋賀医科大学の家庭医療勉強サークルであるFPIG様(http://fpig.blog112.fc2.com/)や国際医療保健学習サークルであるTuktukhttp://sums-tuktuk.jimdo.com/)の方々と協力し、20114月、5月、6月、9月と実施されました毎月一回の家庭医療学習会の第5弾になります。

 これまでは私中村がメインで学習会をデザインしておりましたが、前回から講師として加わって下さった弓削メディカルクリニックこと「滋賀家庭医療学センター(Shiga Center for Family Medicine)」の森先生がメインファシリテーターとして今回の第5弾の学習会をデザインされ、本格的に新しい視点が加わることとなりました。

さて、家庭医が診る健康トラブルには、内科的な問題だけはなく、外科的な問題も多いです。特に、擦過傷や熱傷、動物咬傷など、家庭医の診療所では頻繁に遭遇します。しかし、医学生の段階において、これらの系統的で実践的な学びの機会は乏しいのが現状です。そこで今回、私たちは診療所でよく遭遇する「創傷治癒の基本」をテーマに、実技も交えて学習者である学生に提供することにしました。

[一般目標]
新しい創傷治癒を学ぶ
[個別目標]
知識:創傷治癒における2大原則(消毒しない、乾燥させない)を列挙できる。
:創傷を診た際に、どのような治療が適切かを述べる事が出来る。
技術:各種被覆材を適切に加工し、創部に貼付することが出来る。

[教育方略]
 技術領域におけるスキルを育てる学習を促進するためには以下の条件が必要です。
1)教訓的プレゼンテーション
2)実演による導入
3)スキルの練習
4)自分自身のパフォーマンスについて省察する
5)自分自身のパフォーマンスについてフィードバックを受ける
6)熟達するまで討論、練習、省察、フィードバックのサイクルを繰り返す
今回、セッションは90分弱という短い時間であるため6)は短縮としました。また体験学習では、学習者が自分自身と周囲に自らの長所短所をさらけだす必要があり、人間関係についてのスキル、感性、偏見、心理的防御、以前の経験はパフォーマンスに影響することがあります。そのため安全で支持的な学習環境を作るため、形式を“ディスカッション”としました
・教育者-学習者間の共感関係を構築する
・教員が教材とともに自分自身に関する経験や苦境を開示する
・学習者の長所を明確に認識し、強化する
・事実に基づき批判的にならず、援助的かつ積極的な形で不足している部分に関するフィードバックを提供することを含む。
・以前に経験した人にも配慮;学習者の経験を聞き、その話を組み、方向付ける。
以上を配慮し、教育セッションに臨むこととしました。

[評価方法]
実地のパフォーマンスを評価するには評定尺度、自記式評価表、直接観察法があります。今回は研修医の手技技術評価のための簡単な評価表として、欧米の卒後医学教育で使用されているDOPSDirect Observation of Procedural Skills)を改変し、使用することとしました。評価者間のばらつきを減らすために、説明文をつけさらに評価の内容は簡潔な内容として工夫しました。

 さて、当日は19:30から開始、参加者である学生は合計14名となりました。まずは自己紹介+アイスブレーキングにて楽しく歓談し、創傷処置についての理論をレクチャー。特に「消毒」と「乾燥」についてはかなり強調してそれが推奨されなくなった流れを説明しました。その後、実際に森先生の手による実技指導が行われ、各班にて実技練習となりました。実技の後、簡単な実技テストが行われ、DOPSを用いて採点していきました。皆さん楽しそうに被覆材を扱っている様子がとても印象的でした。

 結果としては、質疑応答も盛り上がる素晴らしい時間となりました。森先生が展開される実技指導もとても学ぶべき点が多く楽しい雰囲気のまま時間が過ぎていきました。参加者の感触も良好で、創傷治癒についての基本的な手技についてはほぼ身につけて頂いていたようでした。また実際の被覆材を提供して下さった弓削メディカルクリニックの雨森医師には本当に感謝です!
 
 報告は以上です。今後もこの会は滋賀医科大学にて月一回で開催予定です。