2011年4月30日土曜日

プロジェクトリーダーより ブログ開設に寄せて

福島医大地域・家庭医療学講座/只見町国保朝日診療所の菅家(かんけ)です。
80大学行脚プロジェクトのリーダーを務めます。
どうぞよろしくお願いします!


このプロジェクトに興味を持って頂きありがとうございます。
ブログを開設したので、せっかくですから私から皆さんへメッセージを送ります。


私たち、「若手ジェネラリスト 80大学行脚プロジェクト」は、


『我が国の将来を担う学生(医学生に限らず、医療系学生含む)に対して、若手医師からジェネラリスト、プライマリ・ケアの魅力・役割を提示する』

ことを主目的としています。

主なターゲットとしては、
「大学の外で行われる勉強会まで出て行くほどではないけれど、プライマリ・ケアやジェネラリストに少し興味はある、医学生や医療系学生」
を想定しています。




具体的にプロジェクトが果たす役割として、現在以下のことを考えています。

・話を聞いてみたい!という学生の提案を受け取り、近隣地域の若手医師とのつなぎ役となる
・大学の講義室を借りるなどの方法で、ちょっと興味のある学生に来てもらいやすい企画を作る
・その他、若手医師が関わる勉強会・ワークショップなどは、宣伝、告知をサポートする
・若手医師による講義・勉強会・ワークショップの報告を集約し、後の開催に役立つ情報とする



このプロジェクトに賛同していただいた医師の皆さんには、
このような点を考えながら、協力して頂けるとありがたいと考えています。

・ジェネラリストの共通点を大切にしよう
・ジェネラリストお互いの相違点を尊重し、得意分野を尊敬しよう
・だれかを非難するのではなく、各自が行動できる改善策を提案しよう
・医学生・研修医に「夢」を提示しよう





今後、プロジェクトに賛同してくださった若手医師の皆さんが、すでに開催してきたセミナー、ワークショップ、勉強会の報告を、このブログで紹介していきます。


自分のところでもこんな勉強会やってほしい!
近くに知り合いの医師はいないけど、どうやって頼んだらいいだろう?


そんなとき、私たちにご連絡下さい。
講師の紹介、場所の選び方、告知の仕方など、開催のお手伝いをします。
連絡先の準備ができたら、このブログでお知らせします。
もうしばらくお待ち下さい!

2011年4月20日水曜日

プロジェクトの概要

「若手ジェネラリスト 全国80大学行脚プロジェクト」

平成22年4月、3学会が合併しプライマリ・ケア連合学会となってから約1年弱が経過し、外来、病棟、訪問診療、救急外来などで活躍する「プライマリ・ケア医、総合医、家庭医」という名称がマスコミなどでも見られるようになり、注目度、知名度は上がってきています。

しかし、学生や研修医と私達との接点は必ずしも十分とは言えません。信州大学、富山大学などでの先行研究によれば、学生時代に総合診療をはじめとするジェネラリストを志望している学生は30%ほど存在し、ジェネラリストに興味のある学生・研修医も少なからず全国にいるはずですが、現時点でもジェネラリストについての知識に触れることはなかったため存在を知らず、自分の進路に迷ったという学生・研修医の声を耳にします。特に近年は大学間の格差が大きくなっているように思います。

ジェネラリストを目指す学生・研修医にとって、年齢的にも身近な若手の存在、指導医層の中堅の存在、医者としての背中をしっかりと見せるベテランの存在など、様々な世代のロールモデルが将来のキャリアを考える際に必要であり、より接点を増やすために若手医師部会は平成23年2月に「若手ジェネラリスト 全国80大学行脚プロジェクト」を立ち上げました。

全国80の大学医学部の学生・研修医から依頼を募り、我々の活動に興味のある学生・研修医に対してワークショップやレクチャーを提供し、その最後に開業医の診療所見学リスト(PCFMネット 代表:松村医院 松村真司先生)や病院見学リスト(全国総合診療部リストなど)を参加者に提供し、実際に現場に行ってもらえるような道を作る予定です。


全国80大学(医学部)を会場に、プライマリ・ケア連合学会に所属する若手医師による学習会・ワークショップを開催するのが最初の目標で、約2年間かけて行う予定です。

今後活動を通して様々な方々とつながりを作っていき、うまく軌道に乗せられるように努力していきたいと思っております

今後とも若手医師部会の活動にご支援、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

文責 プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会 副部会長
   プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会 代表 吉本 尚  2011.2.28